【母と暮らせば】介護臭との仁義なき闘い①

臭い。いくら大好きな母でも、自分のおむつを変えてくれたことを想像して優しい気持ちになっても、臭いものは臭い。

尿臭。それは介護をするうえで、必ず乗り越える必要があるもの。

要介護1の段階で、今の私が一番しんどいもの、それが「尿」問題。

紙パンツをしていようがなんだろうが、漏れるときは漏れる。ここ最近は毎日続いてしまう。何か画期的な対策案はないのだろうか。

もちろん、漏れてしまったことを責めるつもりも責めてもいない。でも言わせてもらいたい。「紙パンツは正しく履いて」「濡れたのがわかったらすぐ着替えて」

母も言う。「だって昨日着替えたばっかりだから」「頻尿だから何度もトイレに行くのは大変なの」「何度も洗濯させるのが申し訳ないから」

子供がいない私は「日の丸おねしょ」を初めて見た。思わず写真に撮ってしまったくらいで、別にこんなことで怒りも動揺もしない。母はこんな自分が情けなくて悲しいと言うけれど、そんなことはないよ、と慰める。ただ、本当に臭い問題は深刻だ。

漏らしてしまったことに気づいても、そのままにして、家中を移動するため、クッション、カーペット、廊下など二次災害がひどい。汚れた服を部屋に置いたままにするので、家中を尿臭で覆うことになる。仕事が終わり夕飯を作ろうと考えながら疲れて帰宅した時に家中に尿臭がするのは心の健康に悪い。

尿の臭いは簡単に取れない。特に放置したら絶望的に取れない。そのため放置したり隠されたりするのはとても辛いことなのだ。

最初は洗濯ができないマットレスも汚してしまったり、なかなか大変だったけれど、シーツの上にさらに防水シーツをかけることで布団の被害は少なくなった。最初は防水シーツの上にバスタオルを2枚引くなどの謎行動をして無駄に洗濯物を増やされて困ったけれど、早期発見、早期洗濯でお布団臭問題は日々減ってきた。

と、思っていたら、デイサービスに行くようになり、外出用のパンツ(ズボン)を履く頻度が増えたら、外出服のまま布団に入り、パンツを汚してしまうことが増えてきた。パジャマと違ってお気に入りのパンツたちはウール素材のものやスラックスなどで洗濯機どころか「手洗いも禁止」表記になっている。母も頑なに家での洗濯を許さない。「エマール」などで洗えるのに。

と、言うことで、まずは消臭作業をして、臭いが消えたらクリーニング屋に依頼するのだが、スラックスのクリーニングは結構高い。このままでは困る。

おしゃれしたい気持ちは大事にしてあげたいし、とはいえ、湯水のようにクリーニングに出せるセレブではない。うーん、エマールでの成功体験をどこかで作らなければ。

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