【北海道・美瑛】大波農場のアスパラを、母と二人で。

東京にずっと住んでいる私には小さな小さな野望がある。それは仕事で全国旅をすること。これは「仕事で」というのが大きなポイント。仕事で行くと土地の人と交流ができるし、何せ旅費は経費で落ちる(最重要)。

若い時には国内より海外旅行、中年になってからは仕事で海外出張が度々あり、旅行欲が満たされていたため、プライベートの旅行はほんとんど行かなくなった。けど、実は国内は全然旅行できていない。

今のお仕事はほとんど出張することがないけれど、たまに、本当にたまに出張できることがある。経営者であっても無駄な出張はできないのだ。

そして数少ない出張で訪れた北海道は美瑛で採れたてアスパラの美味しさを知ってしまう。

知ってしまったらもう戻れない。それ以来、家でアスパラを食べるのは一年にひとときだけ。波農場のラスノーブル収穫の時期だけ。

買うときは二人暮らしなのに盛りだくさん、いつも2キロ以上は買ってしまう。お土産をもらうだけで出かけることの少ないわたしは、ここぞとばかりに周囲の人にも配ってまわる。サラダ、豚巻き、煮浸し、バター炒め、とにかく何にしても瑞々しく強い香りで美味しい。

仕事から帰った後のご飯作りは本当は、一人でささっと作るのが早くて気が楽。それでも家でのお料理は、できる限り母に手伝ってもらって一緒に作るようにしている。健康で長生きしてもらうために。

老老介護予備軍のわたしたち。以前は母が老いるという事実に気づくことができなくて、些細なことが気になったりしたけれど、それは母もわたしも苦しくなるだけ。

いつしかできないことを数えるのをやめて、できることを褒めたり認めたりするようにマインドをシフトしたらとても気持ちがずいぶんと楽になって、母にも笑顔が増えたように思う。こういうのはもしかしたら子どもがいる人は子供の成長の時に気づくのかもしれない。わたしは成長とは逆の「老い」という事象でそれに気づいたけれど、気づかない人もいるんだろうなぁ、と思う。人を変えるより自分を変える方が早いのはわかっているのに、「母」という存在はあまりにも偉大だからつい甘ったれてしまう。家族にはどうにもうまく適用できない不思議。偉大な母であっても実際は古希を過ぎた高齢者なんだなぁ。労わらなければ。

ちなみにアスパラを食べすぎるとアスパラギン酸が悪さをして尿の匂いが、、、という噂。私は感じたことはないけれど、周囲の男性陣がもっぱら話題にしてました。

アスパラギン酸、感じたことありますか?

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

人気の記事

  1. 登録されている記事はございません。
2023年5月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
TOP